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2007年6月11日
日本語では編み物と言うと、棒編みとかぎ編み両方を指しますが、英語ではこの二つをまったく別物として扱います。
棒編みは、「knit」で、かぎ編みは「crochet」です。
先日、編み物の歴史を調べようと、いくつかの洋書の編み物文献を読んでいましたが、やはり、編み物というとかぎ編みと棒編み両方を指すものだという、日本の観念に慣れてしまっていて、ときどき混乱しそうになります。でも、「history of knitting」と言えば、「棒編みの歴史」なのです。
「history of knitting」で、かぎ編みやそれに近いものを指すことはないのか、NY周辺にあるいくつかの毛糸屋さんで聞いてみましたが、それはないそうです。
「knit」と「crochet」はまったく別物のアートであるそうです。
ちなみに、ここで「棒編み」と「かぎ編み」の違いを簡単におさらいしましょう。
「棒編み」は、2本の編み棒を使い、一度に一列の編み目という単位で編んでいきます。
「かぎ編み」は、1本のかぎ針と呼ばれる編み棒を使って、一度に一目ずつ編んでいきます。
棒編みで編んだものは、機械でも編むことができるのに対し、かぎ針で編むレースは、機械化することが困難であると言われています。
私は、編み物仲間のほとんどが棒編み「knit」派で、話題も「knit」が中心になるので、現在は棒編みばかりしています。
個人的な考えとしては、棒編みはセーターなどのやわらかく着たい衣服を編むのに適していると思います。小花やレースを編むのには、かぎ針のパターンの方が豊富であるようです。
投稿者 Mako : 2007年6月11日 16:22