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2006年8月20日

 ■ アメリカでの床屋と散髪

 長期の外国滞在では色々なことがありますが、当初から多少気になっていたのがアメリカでの床屋事情です。日本で普段行く床屋では、”いつもの感じで・・・”の一言でOK!これが日本人の良いところ。以心伝心でなんとかなってしまう。しかも、ちょっと気になるところがあれば、お互い聞いてくれますからね。とは言っても、私は東京人(だった?)なので、シャンプーをしてもらった時に”かゆい所がありますか?”と聞かれても”特に無いです”と答えるし、最後の確認でも”あっOKです”でいつも終わっていますから・・・。だって、一旦切ったものを、元に戻せとは言えませんからね?。

 という訳で、あまり散髪の際にうるさく言いたくない私としては、アメリカの床屋でどんな風に切られてしまうのかというのは、非常に気になりました。一応予防策として、日本を出発する直前に床屋に行くということはして来たのですが、さすがに長期滞在では髪を切らなくてはなりません。

 やはりこういった時は、現在の情報化社会の中心、インターネットに頼るべきでしょう。で、早速色々と調べてみました。ふむふむ・・・アメリカの床屋は安い・・・これは良い。大体$10前後で髪を切る、散髪をする・・・といったサービスごとに課金をするとの事。ある意味、安く上げるには良いシステムとも言える。
 アメリカの床屋は、基本はバリカン・・・なんと!日本でも使うことはあっても基本はハサミでしょう?。どうも床屋の技量に左右されない部分が良いらしい・・・って、バリカンでカットできない髪型じゃダメなのかい!と、この情報を読んでから大学のユニオンで学生の髪型を見てみると、日本より明らかに短い人が多いことに気付く。・・・確かにこれならみんなバリカンで済むよな・・・。
 バリカンで切ってもらううえで、ガイドナンバーによって長さが決まる。・・・当然といえば当然だけど、適当にって言ったら、本当に丸坊主にされかねない。

 と、以上の事前情報を得た私は、とりあえず手近な床屋を下見しようと思い、RPIのユニオンにある床屋の前を妻とさりげなく歩いてみて値段と様子を偵察。値段はフルセットで$13程度。このフルセットが何を意味しているのかは分からなかったのですが、きっとカットとシャンプーだろうと勝手に解釈をすることに。これにチップを入れると$15程度なので確かに日本よりは安い。店内の様子は、一応ヘアースプレーなどの整髪スプレーが並べてあり、日本の床屋とさほど変わらない模様。ただし、昼休みの時間だったせいか客は一人もいませんでした。

 床屋に関する事前情報と、床屋の偵察を済ませ、とりあえず家に帰って思案することに。う?ん、いきなり丸坊主にされてもな?確かに安いけれど$15払って納得できないとな???どうしようかな??っと、踏ん切りがつかない私は散々迷った挙句、一つの結論を出しました。
 
 弱腰の私が出した結論とは・・・妻に切ってもらうということ。床屋に行っても納得できる髪型になるとは分からないし、それで$15払うくらいなら、妻に切ってもらってタダの方が良い!という、弱腰の私の、見方によっては非常にチャレンジな答えを出し、即実行に移すことにしました。妻に”切って”と言うと、”本当!?”と一応聞いたものの、まんざらでは無い様子。

 椅子の下に新聞紙を引き、暗い家の電灯を近くに持ってきて出来る限り明るくして・・・と、準備を整えいざ散髪。・・・当然、散髪用のハサミなど持っているはずも無く、普通の紙切り用のハサミで髪を切ることに。お客である私は、自分の髪を入れるための袋をもって、妻の人生初の本格的散髪が始まりました。
 あまりうるさく言って、途中でへそを曲げられて投げ出されても困るので、出来るだけ静かなお客に徹するものの、やはり多少は気になり、もう少し後ろは・・・もみ上げは・・・と注文を出しながら約30分ほど格闘。終わってからすぐにシャワーを浴びて髪を洗い流し鏡で確認すると・・・うん、なかなかイケるんじゃない?まあ、プロに比べたら髪の長さが多少まばらだったり、切られているときにちょっと痛かったり(ちゃんと髪を完全に切ってからハサミを動かさないと痛いのは当然!)と、多少問題があったものの”タダ”で散髪ができました。

 これならなんとかなるな?という事で、これからも妻に切ってもらうことを心に誓ったのでした(アメリカの床屋が決して怖い訳ではありません・・・。たぶん)。でもな?せめて散髪用のハサミを使って軽快に切って欲しいな?文房具用のハサミだとザクッザクッって音がするし。。。

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投稿者 Hide : 2006年8月20日 23:27