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2007年6月11日
■ 世界の編み物?(アランセーター)
アランセーターは、漁師の労働着であった「ガーンジー・フィッシャーマン・セーター」対して、都会人向けの、ファッション性を重視した商品として生まれました。
1908年誕生と、比較的歴史は浅いセーターです。
アイルランド飢饉の影響から、1906年にアラン諸島最大のイニッシュモア島から、マーガレット・デュレインという女性がアメリカへ渡りました。
彼女は1908年に島に戻り、アメリカでヨーロッパ各地の移民から習ってきた縄編み、ハニーコムなどの編み物技術を持ちこみました。これが、ガーンジー・セーターの技法と合わさり、「アランセーター」が生まれました。
当初アランセーターは、ガーンジー・セーターと同様、紺色でしたが、しだいに白へと移行していきました。
アランセーターの特徴は以下の通りです。
・裏目の地に、表目で模様を浮き立たせる。(ガーンジー・セーターと正反対)
・当初はガーンジー・セーターと同様、胸から下は模様なしであったが、現在のものは、総模様である。
・やわらかい毛糸を使用する。
投稿者 Mako : 2007年6月11日 17:55