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2007年6月 9日

 ■ 編み物の歴史(アメリカで主流な説)

 編み物の発祥地には、アラビアとする説、エジプトとする説など理由を含めて複数の説がありますが、私のお気に入りの毛糸屋BeauKnitsのオーナーも、編み物仲間もエジプト説を強く支持しているので、私もそう信じます。(どれが正しい説なのかは、先人の残した文献を頼りに研究するしかない私たちには、自分の信じる説を正しいと思うしかありません。)

 編み物の最古の作品として、エジプト王朝のピラミッドの遺品からレース編み物が発見されています。
 エジプトで発生した編み物が、4?5世紀にアラビア、スペインを経て、次第にヨーロッパ各地に広がっていきます。
 11?14世紀にかけて、華やかなヨーロッパ文化の成長により、イタリア、フランス、イギリスに編み物が定着しました。
 

 14?15世紀には、上流社会の人々の間に装飾用の靴下や手袋が流行しました。
 中世後期には、編み物ギルドが盛んになり、編み物秘術が進歩しました。
 16世紀に、イギリスのウィリアム・リーが靴下編み機を発明しました。
 産業革命による機械化で、職業としての手編みは次第に廃れていき、18世紀には編み物は、上流社会の人々の趣味になりました。
 1820年頃イギリスからアメリカに靴下編み機が導入され、1840年にはアメリカは世界一のメリヤス工業国となりました。
 その後、第一次大戦の際、戦場で戦う兵士が寒くないように、という思いを込めて、手編みセーターや手袋が盛んに編まれました。
 その後しばらく、編み物を始めとする手芸をする人口は停滞していましたが、アメリカでは2002年のテロ以降、家の中で安全に楽しめる趣味として、またハリウッド・セレブのクールな趣味として紹介されたことなどから、再び編み物人口が増えてきました。 
 アメリカでは、編み物をする人が増加し、特に若い女性の間でも話題になっていることから、編み物雑誌や、センスのいい編み物本が豊富→手編みでおしゃれなものが作れるから、やってみようという新たなニッターの増加、という好循環になっています。
 この影響を受けて、日本でも最近編み物をする人が増えているということです。

 参考文献:
A History of Hand Knitting
No Idle Hands: The Social History of American Knitting


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投稿者 Mako : 2007年6月 9日 19:11